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活動報告

2023.08.06

ものづくり・匠の技の祭典2023

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  • #イベント

東京都主催「ものづくり匠の技の祭典2023」が、8月4日(金)-6日(日)の3日間、東京国際フォーラムで開催されました。
入場制限や参加人数の規制などが大幅に緩和・撤廃され、会場には夏休みのお子さん方からご友人同士のグループ、海外からの訪問客など、多くのご来場者が様々な角度から匠の鮮やかな技に熱い視線を注ぐ充実の開催内容となりました。

帝国華道院は8月4日(金)に次の2つの催しを実施し大変盛況でした。


◆いけばなデモンストレーション(特設ステージ)
「花衣桁(はないこう) ~衣桁を彩る花模様~」
古流松應会 千羽理芳先生 13:00~13:30

江戸時代中期に始まり現代まで伝承されている「古流」のいけばなから、代表的な花型として特に「お生花」の基本花型を披露。青々としたクジャクヒバ5本が竹製の花器「寸胴」にあっという間にいけあがると、場内には感嘆の声が漏れていました。

この催しのサブサポーターとして共に登壇した齋藤美雪さんにも分かりやすいよう枝を「ためる(曲げる)」技を千羽先生が解説し、他にも基本花型5種の違いや整え方など、短い時間でしたが細かなところまで実演でお示しいただき充実の内容でした。

終盤はステージ中央の「花衣桁」の設えに、「太陽」を示す鏡、月齢に合わせた「下弦の月」、「山・里・水」を表現した掛け花や薄端・水盤のお生花、「火」を表す香炉。とても雄大な世界観を表す古流の伝統的な技巧が、古流松應会のスタッフの方々によって見事に披露された素晴らしいデモンストレーション作品に、会場は大きな拍手に包まれました。

この様子は「ものづくり匠の技の祭典2023」の公式Youtubeでオンライン配信されています。
(初日のステージをすべて撮影した大変長い動画です。3時間35分過ぎから30分間が千羽先生の内容です)
 


◆いけばな体験教室(会場茶室内)

昨年に引き続き「匠の技」満載で設えられた畳敷きの本格的な茶室において、今回も体験教室を開催いたしました。
午前の部、午後の部、それぞれ開始10分前から整理券をお配りし、6名ずつ4セッション、午前午後合計で48名の方に水盤と剣山を使って「いけばな」の基本を体験いただきました。
夏の代表的な花材ヒマワリを中心に、タマスダレやスターチースを合わせ足元にはナルコランの葉をあしらって完成。親子でのご参加も見られ、各回を担当した先生方の丁寧なご指導のもと本格的に伝統文化を楽しんでいただく機会となりました。

会場や花材準備の都合により参加人数に制限があり、参加整理券が早々に配布終了となってしまいましたが、場内に設えられた竹林や露地もある見事な茶室での催しに、動画や写真を撮る見学者など多くの注目が集まっていました。

【10:45~ 未生流 谷口信甫先生】
 

【14:00~ 松風花道会 中川玲水先生】
 

 

「ものづくり・匠の技の祭典2023」のホームページ:
https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/

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