活動報告
令和7年度 教養講座
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令和7(2025)年度『教養講座:「いけばな」を知る・楽しむⅣ』を、9月12日(金)に北区王子の北とぴあ「つつじホール」にて開催いたしました。
今回講師としてお招きしたのは、池坊中央研修学院准教授の石渡雅史先生です。
まず、前半は「知的財産としての華道」のタイトルのご講演からスタート。資料のスライドが順番に映し出されるなか、普段華道においてあまり考えることのない「知的財産」というものを様々な角度から話され、客席の参加者たちに壮大な問題提起をし大きな宿題をくださったような1時間ほどの講演でした。
休憩を挟んで、後半の実演は「立花の世界へようこそ」と題し、石渡先生はスーツ姿から紋付袴姿に一転され登場。はじめに古典立花の作品をテーブル上で制作。池坊の古典立花の作法を説明しながら作品が仕上がり客席側に向けられると、会場全体がぐいっと身を乗り出すように見入っていました。
続けて、大きくセットされた花器がステージ中央へ設置され、立花新風体の対策を披露。オーガスタやパンパスなどの花材を大きく立たせたところへ松の枝を下段に用い手早く進められていく制作の様子を、観客たちはじっと見守ります。ステージ中央で完成した作品がぐるりと客席へ向けられると、大きな歓声が沸き上がりました。
午後3時20分頃に講座は終了。お帰りの前にステージへ駆け寄り多くの方が石渡先生の作品を間近に見たり撮影したり、名残り惜しい空気のなか今年度の教養講座も幕を閉じました。

スライドで作品写真を見せながら講演する石渡先生

大きな花材を次々にいけていく様子を参加者たちは緊張した様子で見守りました

古典立花(左)と立花新風体(右)が完成

司会進行は岡田広山常務理事、講座は千羽理事長のご挨拶から始まりました

熱心な受講者で会場はほぼ満員の盛況でした
◇実施概要:
日時:令和7(2025)年9月12日(金) 13:00開場 13:30開演
会場:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1, JR王子駅より徒歩2分)
13:30~ 理事長ご挨拶
13:40~ 池坊中央研修学院准教授 石渡雅史先生
・講演「知的財産としての華道」
・実演「立花の世界へようこそ」
[主催]
一般社団法人 帝国華道院
[助成]
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
Supported by Arts Council Tokyo, Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture

